第一副首相:地域の安定には、外的リスクからの保護が必要

カタール国の権利ある外国情報機関:02-12-2005

NATO会議の開幕セッションに出席したシェイク・ハマド・ビン・ジャーシム・ビン・ジャーベル・アール・サーニー第一副首相兼外務大臣閣下は、この地域における安定性の確立と定着には、現状あるいは潜在的な外的リスクからのこの地域の保護が間違いなく求められている。外的リスクとは、ここ20年間に地域が甘んじてきた環境に由来するものであり、その保護のためには、関係団体の相互利益と安全保障を実現するための活動的団体の協力が必要不可欠である」と語った。

「湾岸地域、ここを長い年月を経て東西の大国にとって重要な存在たらしめた、その本質的理由と要素に我々は確かに気づいている。我々の地域の重要性は、世界にとって極めて重要な豊富な鉱物資源、原油や天然ガスといったものの存在によるものなのだ」

地域はまた、世界の大陸、大洋、文明そして文化の交流地点を形成する、地理的に特別な場所となっている」

「これに従い、シェイク・ハマド・ビン・ハリーファ・アール・サーニー首長殿下による対外政策で知られるカタールは、平和共存、相互尊重に基づく安全と平和と安定の供給のための国際協力、国際法に則った共同の利害、慣用性や正義、開放性の価値、といったものを保証してきたのだ」

「その実践から時代に合わせて蓄積されてきた経験とともに、冷戦後の目的とミッションに標準をあわせた重大な方向転換をNATOが行ってきたことはよく知られたところである」

「アラブ世界と湾岸地域における最も際立った変化は、NATOによってもたらされた重要性と、地域各国間の協力関係構築の努力である。この役割は2004624日に行われたイスタンブールサミットで出された声明の中にハッキリと述べられている。すなわち、安全と安定の拡張のための有益な相互関係を望むGCC各国との協力という、イスタンブールイニシアティブの実行という結論である」

NATOはそのイニシアティブは実質的協力に対して集中するものであると宣言している。つまり、NATOは防衛や安全保障、平和な状態における対災害マネージメントといった分野に新たな価値を与えることができるということである」