第一副首相:地域経済成長には政治的安定が不可欠

開会式でスピーチを行う外務大臣>

シェイク・ハマド・ビン・ジャーシム・アール・サーニー第一副首相兼外務大臣閣下は2006130日月曜日に始まった中東経済向上会議において開会の挨拶を行った。同会議は中東やアラブ、アジア、欧州各国および米国から250人以上のエコノミストや専門家が参加して二日間の日程で行われる。

第一副首相は挨拶の中で、経済および社会の安定は湾岸地域各国の経済成長にとって必要不可欠な要素であるとし、「つまり、危機や政治闘争を排除し、地域の平和と繁栄の促進に努めることが必要なのだ」と強調した。

 

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「中東全般および湾岸地域各国は、政治、経済、安全保障において明らかに意義深くかつ例外的な地域戦略の重要性を併せ持っており、世界の注目を集めている」

「地域各国の重要性は様々な理由によるものであるが、最大の問題は石油や天然ガスといった大量の天然資源を各国が保有し、かつそれが世界経済の継続的成長に対して大きな影響を及ぼす点にある」

「地域にはエネルギー資源の膨大な備蓄があり、事実OPECは加盟各国の中でも大国に数えられる湾岸諸国やイランによって、世界の石油埋蔵量の約70%を保有している。天然ガス埋蔵量もまた世界の総備蓄の約半数に上ると算定されており、特にカタールとイランが最大の天然ガス備蓄国となっている」

「これら天然資源は世界の社会経済開発にとって極めて重要なものであり、グローバル経済の成長はこれら資源への接近性に非常に依存している」

 

「その他の点においても、地域経済には注意が必要だ。地域各国の経済的および産業的成長は、国際情勢に特徴付けられた様々な世界経済の関係を明らかに反映したものだからだ」

最後に第一副首相は「特に社会および経済レベルにおける開発計画達成という地域各国の成功が、政治的な安定性の確率に非常に貢献することとなる。そこから広範囲な利益が経済的、財政的資源の有効利用によってもたらされるのだ」と締めくくった。

カタール国の権利ある外国情報機関